数年前の土用干シーズンのこと
『土用干』で検索して私をひっかけてくれたのが 和歌山の梅農家さんだったのです。
以前から『ほんものの完熟梅』で梅仕事をしたいと熱望していた私ですが、梅畑持ってないし まさか泥棒するわけにもいかぬ
いや、、、その数年前に南伊勢町の梅畑で熟して落ちてた小梅を失敬したことがあります、ほんの1kg 時効やろなぁ・・・・その梅を漬け 完熟梅のすばらしさの虜になっていたのです。
味よし 香りよし 柔らかい 種の実離れよし
市販されている紀州の梅干はとても柔らかです、
梅が熟す頃に 梅畑山の斜面にブルーのネットを全面張りめぐらし 落果した梅が傷つかないよう収穫作業がし易いように工夫してネットを張るんです
この山 下から見るとそうでもないけど、登ってみるとすごい急斜面です!梅畑の山にはモノラックという小型モノレールが張り巡らされていてこれで梅を運びます
毎日熟して落ちた梅をタモで拾い集め これを撰果し農家さんが塩漬けにし土用干しして梅干加工業者に出荷します。
写真で見るより実際に登ってみると「落ちそう!」な急斜面で梅を梅雨時に収穫するのは大変な作業です ほんとに大変なんですよ。
農業用コンテナに多い日は80~100ケースの収穫をします、これをその日のうちに水洗いし撰果し塩漬けにします。夜遅くまでかかることも多々あるそうです。
もちろん!実習には撰果作業も込みです 随分上手になりましたよ!4年目の私たち。
紀州の梅干が柔らかで香りがよく美味しいのは完熟梅を漬けてあるからです。
検索でひっかけてもらった私は舞い上がり!次の年(4年前)から収穫作業に参加させてもらい 現地で完熟梅を塩漬けにして持ち帰るという贅沢な梅仕事を続けています。
そして、現地へ行けない友だちのためにクール冷蔵便での直送をお願いしました。
宅配した場合に良い状態で届くか?茶色く変色してしまうものもあるはず。
熟した梅が落ちると虫が入ってしまうことがある(収穫作業させてもらうと虫に先を越されてるのがわかりました。)ので相手に届いて虫が入ってたら困るといわれると送れない など梅農家さんは心配されました。
が!!上記心配事全てを了解の上での注文ならばということで クール便宅配してもらえることになったのです。
ただし、梅の痛みを防ぐために撰果機でのサイズ選別を行わない フリーサイズです。
もちろん!完熟梅直送の前に私が実験台になり 我が家へ送ってもらいました。
何個かは茶色くなってるものもありましたがしれてました、虫もいたような気がするけどそれほどたくさん入っていなかったと思います。
生での宅配可能地域は限定です 和歌山から翌日午前中に届く範囲までです。それ以外への地域へは冷凍での宅配は可能です。
ネットで紀州の完熟梅が販売されていますが、おそらく落ちるまで塾させたものは販売されてないのではないかと思います。
腐ってるものも入ってるかもわかりませんよ とか 虫が入ってるものもありますよ とか過酷な条件で販売しているところないんじゃないかなぁ。
①完熟梅には『ヘタ』がついていません 木に残してきます
②完熟梅には産毛がありません 熟して落ちる頃には禿になります
③梅が届いたら速やかに漬け込むこと 追熟の必要はありません
っていうか追熟できません腐ります。
梅干だけでなく梅酒 梅ジュース 梅サワー 梅酢味噌など 全てのものを完熟梅でつくるとすごく美味しいです。
え??梅酒は青梅ぢゃないの?と思われるかもしれませんが そんなこと誰が決めたん?!
梅は黄色い果物なんですよ
さて!今年も3日~4日 行ってきます♪
毎年同行の熊五郎さんが草アレルギーを起こした今年 収穫実習ナシの軟弱みなべツアーです。
私は梅農家の回し者ではありません、勝手に完熟梅に惚れてしまった梅バカです
梅バカの相手をしてくれている梅農家さんほんまにありがとうございます 感謝してますこれからもよろしく!おおきに!
梅のこと書きだすと止まらないので このへんで止めときます。
ほなさいなら
追伸:さっき梅農家さまから電話をいただき「今年は漬けるだけで許可するけど、来年から作業せんかったら送ったらんぞ~!」と叱られました。ひらにご容赦を!熊は悪いんぢゃ!熊五郎めぇ!
完熟梅の出荷は来週です
もしも完熟梅で梅酒や梅干など梅仕事やってみたい方がいたら言うてください 農家さんにお願いしてみます。